2018/04/12 05:02 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA総裁の講演から
昨日、RBA総裁Philip Lowe氏が、シドニーで講演をしました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 最近のアメリカと中国の貿易を巡る緊張の高まりは、世界経済にダメージを与え、豪経済もその影響を受ける。また、中国は金融システムの扱いを間違えると、中国経済にとって大きなリスクとなる。
(2) 国内経済について、これまで住宅ローンを保有する家計の過剰債務問題があったが、ここにきて落ち着きを見せている。また、住宅市場の過熱感も、金融当局の監視の下、更に過熱することもない。
(3) リスクとしては、インフレが低位で推移している事と、豪経済の成長が緩やかであることである。 こうした事を踏まえると、RBAとして政策金利引き上げ圧力を受ける事は当面ない。
(4) 今後のシナリオとしては、経済の更なる改善背景に政策金利を引き上げることであって、政策金利を下げる事はない。 従って、住宅ローンを抱える人々にとって、豪経済が更に拡大し、賃金が上昇すれば、政策金利が上がるという事を忘れないようにした方がよい。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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