2009/10/16 07:15 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA総裁、公定歩合引き上げ後の講演
RBA(Reserve Bank of Australia) 総裁Glenn Stevensが、10月6日に公定歩合を引き上げて以降、初めて民間人を前に講演をしました。
主な内容は以下の通り。
(1)RBAは現在の歴史的に低い金利水準を長く引っ張り続けることはできない。
(2)去年に急速に金利を下げた分、今後は急速に金利を上げる局面があるかもしれない。
(3)住宅ローンを持っている人は急速な金利上昇に対して準備しておく必要がある。
(4)現時点の景気を我々は、強すぎるとは言っていない。我々が言いたいのは「現在の金利は、もっと弱い経済状況を想定して設定された金利水準である」ということである。
(5)世界では様々な問題を抱えている国もあるが、世界経済全体としては、2010年に向けて緩やかに拡大していくであろう。
(6)我々の基本方針は、あくまでも中期的に消費者物価が2−3%の上昇範囲で収まるよう金融政策を運営することである。
とコメントしました。
特に注目したいのは、(4)の「現在の金利水準、もっと景気の悪い状況を想定した金利水準である。」と述べており、10月6日に公定歩合を引き上げた後でも、現在の金利水準は低すぎるとの認識を示したことでした。
オーストラリア株式市場は、14カ月ぶりの高値を更新し、オーストラリアドルは、米ドルに対して目先の高値を更新して0.92ドル台まで上昇しました。オーストラリアの10年国債は大きく売られて5.66%(前日比0.05%金利が上昇(価格は下落)で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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