昨日、ＡＢＳ（オーストラリア統計局）が発表した２月の豪の貿易黒字は季節調整後でＡＵＤ８２５ｍｎでした。尚、１月の貿易黒字はＡＵＤ＋９５２ｍｎに上方修正されています。　事前の市場関係者の予想はＡＵＤ＋７２５ｍｎでしたので予想を若干上回った形になっている。　内訳としては、輸出が３％増加した一方で、輸入が７％増加しています。

また、この日、民間のANZ が発表した豪の住宅価格に関するレポートの中で、
（１） ３月末の豪の住宅価格は、過去１０年間の平均的な価格上昇（１０％）トレンド対比、＋０．８％上回っており、豪の住宅市場の現状は、ほぼ想定内に収まっている。

（２） ＡＰＲＡ（豪の金融監督庁）が、銀行の貸し出しを監視しているのは、元本を返済せずに金利だけを返済する住宅ローンの貸し出しだけであって、本来の住宅ローンに関しては特に規制をかけていない。

（３） また、ここにきてシドニーやメルボルンの住宅入札の結果を見てみると、成約率に底打ち感が出てきている。更に、今後は賃金の緩やかな上昇も期待され、住宅市場は緩やかに回復基調を辿る可能性が高い。

と述べています。