2018/04/04 05:02 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利1.5%の据え置きを決定しました。これによって20か月連続で現行政策金利を据え置いたことになります。 理事会後のRBA総裁Philip Lowe氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 豪経済は、雇用とビジネス コンディションの更なる回復を受けて2018年も拡大を続けると期待している。
(2) しかし、労働市場の改善を受けても賃金は低く抑え込まれ、こうした状況は暫く続くであろう。
(3) インフレは、目標水準2%を下回ったままである。背景には、賃金上昇圧力がないことと小売業の価格競争によって価格抑制圧力がかかっている。2018年のCPI(インフレ率)は2%を若干上回る程度になるであろう。
また、この日、民間のANZグループが発表した3月の豪の求人広告件数は、前月比+0.8%で、件数は177,084件となり、前年同月比では+11.5%でした。 ちなみに前月は+0.9%でしたので足元の増加率がやや失速してきています。
ANZ のオーストラリア経済担当ヘッドDavid Plank氏は
(1) 足元の求人広告件数はやや失速しているが、これは1月の求人広告件数が6.3%も増加した反動もあって、2018年第1四半期ベースでは前期比+4.4%と堅調に推移している。
(2) 2月のビジネス コンディションが堅調であったことから、失業率は今年を通じてもう少し低下する可能性がある。
(3) 一方で、足元の失業率が1月の5.5%から2月は5.6%に上昇したのは、これまで就職をあきらめていた失業者が労働市場に戻ってきた為で労働市場全体では引き続き賃金上昇圧力はない。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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