2010/05/06 06:08 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利を0.25%上げて4.5%に
一昨日(5月4日)に、RBAは政策金利(Cash rate)を0.25%引け上げて4.5%にしました。
RBA総裁のGlenn Stevens氏が発表したコメントの主な内容は以下の通りです。
(1)現在のインフレの水準は、2−3%のレンジの半分より高い水準にあると考えられる。
(2)最近のインフレに関するデータは、2008年以来、民間セクターの低い労働コストの上昇と、為替(豪ドル高)と、早い段階から需要が緩やかな上昇だったおかげで、低い水準にとどまっている。
(3)今や政策金利(Official cash rate)は、8カ月前から目標としていた、平均的な水準にと到達した。
(4)今日の決定を受けて、大半の借り手の金利は“平均的な”金利水準に落ち着くであろう(これまでの金利引き上げ過程で、バラつきがあったことを受けて)。
(5)今回の決定は、1年前から金利を引き上げてきた政策から重大な調整局面に入ったことを示す(これまでの(平均的な金利水準に向けての」一連の金利引き上げ政策の終了を意味する)。
これを受けて、UBSのチーフエコノミストScott Haslem氏は、
(1)RBAは、政策金利がこれまでの平均的な水準を下回っている」とした姿勢から、「今後の金利の引き上げには、時間を要する」事を示した。
(2)RBAは、今後、豪の強い経済見通しと、非常に低いインフレ上昇にとどまっている中、金利感応度の高いセクターである住宅ローンの需要と個人消費のバランスの間で、現在のポジション(現在の金利水準)に留まるであろう。
とコメントしています。
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