2018/03/13 05:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
アクティブ 株式投資の現状は?!
今週号の英誌エコノミストに掲題に関する記事がありましたのでご紹介したいと思います。
過去10年は、伝統的な「アクティブ」ファンド マネージャーにとって厳しい時期であった。彼らの手法は、特定の銘柄に特化してマーケットのパフォーマンス(インデックス)を上回ることを狙うものである。 彼らは、例えばS&P500インデックスなどのインデックスと同じように変動をする「パッシブ」ファンドにビジネスを取られ続けてきた。また、パッシブ 運用はアクティブ運用に比べて手数料がずっと安いこともある。
ファンド マネージャーのポート フォリオを分析する会社「Inalytics」によれば、「ここにきて アクティブ運用のマネージャーの動きに変化が出てきている」と指摘している。平均的なグローバル エクイティ運用のポート フォリオの数がここ10年で半減し、その数は121ファンドから61となっている。代わりに、よりアクティブ(積極的な)な運用が増え、個別銘柄により多くの資金を投下する傾向にある。これの意味するところは、インデックス運用のように幅広く銘柄を保有するのではなく、より限られた銘柄に特化することで、マーケットのパフォーマンスを大幅に上回ることを狙っている。 しかし、それは逆に思惑が外れれば、マーケットのパフォーマンスを大幅に下回ることを意味する。Inalyticsによれば、そうしたファンドは、大きくマーケットのパフォーマンスを上回る時期もあるが、長い目で見れば、マーケットのパフォーマンスの様にはいかない(パフォーマンスが下回る)。
更に、こうしたアクティブ 運用には、インデックス ファンドにはかからない多額の手数料が発生する。結局の処、よりアクティブな運用をするファンドのパフォーマンスは、パッシブ運用をしたファンドに比べてバラつきがより大きくなる。 つまり、こうしたバラつきは、より高いパフォーマンスを求めたがる投資家にとっては、実に悩ましいリスクとリターンの相反関係となる(運用パフォーマンスの当たり外れが大きい)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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