2018/02/22 05:12 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2017年第4四半期の賃金は+0.6%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2017年第4四半期の賃金は前期比+0.6%で前年同期比では+2.1%でした。 事前の市場関係者の予想は+0.5%でしたので予想を若干上回った形になっています。
内訳としては、民間の賃金が+0.4%上昇し、公務員の賃金が+0.6%上昇しています。地域別では、ノーザン テリトリーの2017年の賃金上昇は+1.1%に留まった一方で、クイーンズランド州やビクトリア州では+2.4%となっています。 また、産業別では、ホテル関連、レストラン、メディア、通信関連の賃金が好調でしたが、賃金全体としては、引き続き緩やかな伸びに留まっています。
BIS Oxford Economics, のマクロエコノミクスのヘッドSarah Hunter氏は、
(1) 2017年の豪の賃金は、辛うじて2017年のインフレ率1.9%を上回った。しかし、労働市場には、まだ供給サイドに緩みがあり(雇用を希望する人が依然多い)、また、労働組合の参加率が低下していること、更には経済のグローバリゼーションを受けて賃金抑制圧力がかかっており、暫くはこうした状況が続くであろう。
(2) 今年に入って、賃金がインフレ率を大きく上回ることは期待できず、RBAの現在の金融政策は2019年まで維持されるであろう。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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