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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2009/10/15 06:53  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、10月の消費者動向指数28ヵ月ぶりの高さに迫る


おはようございます。

民間のThe Westpac/Melbourne Institute が行った10月の消費者動向指数は9月対比1.7%上昇して119.3ポイントから121.4ポイントになり、これで5カ月連続の上昇となっています。消費者心理インデックスは、去年の10月対比、季節調整後で49%上昇し、消費者動向指数は、同じく季節調整後で1年前に比べて39%上昇しています。

Westpac銀行のチーフエコノミストのBill Evans氏は、

(1)今回の景気指標は、RBAが10月6日に公定歩合0.25%引き上げて以降、最初の景気指標であり、市場は大変注目していたが、数字そのものは驚きに値しないものであった。

(2)というのも、前回2002年の金利引き締め期においても、消費者動向指数は、公定歩合の上げの影響をほとんど受けなかったからである。

(3)しかし、今回は、住宅ローンを借りている人の借入比率が前回の2002年の金利引き締め期の130%に比べて155%と高く、金利上昇に対してより敏感に反応しやすい状況にある(更なる金利上昇は、消費者心理を大きく冷やす可能性がある)。

(4)従って、11月の金利政策決定会議で、更に0.25%公定歩合を引き上げるとを私は期待していない。

(5)市場は今のところ、11月に更なる公定歩合の引き上げを予想しているようであるが、いずれその期待感は下がっていくと思われる。

とコメントしています。

しかし、この数字を受けて、オーストラリア株式は約1%上昇して取引され、豪ドルも円に対して買われました。 債券市場では、指標銘柄の10年国債は、前日比0.025bp金利は上昇(価格は下落)して、取引を終えており、引き続き、11月の公定歩合引き上げを支持した形になっています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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