2009/10/14 07:00 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の景気先行指標、一致指数共に下落
National Australia Bankが行った9月のオーストラリアの景気動向指数が発表されました。
(1)8月から9月にかけての景気先行指標は、4ポイント下がってプラスの14ポイントになりました。
(2) 一致指数も同じく1ポイント下がってプラスの3ポイントとなりました。
(3)しかし、雇用指数は10ポイント上昇して、マイナス1ポイントとなっています。
尚、この調査は、9月の最後の週に行われ、10月6日のRBAによる公定歩合上げの前に行われており、公定歩合引き上げの影響はまだ出ていません。
NAB(National Australia Bank)のチーフエコノミストのAlan Oster氏は、
(1)過去6ヶ月間の景気回復が急速であったために、今回やや弱含むのは、ある意味、致し方のない部分がある。
(2)景気先行指数は、まだ一致指数対比先行しすぎている感がある。
(3)今回の指標で弱含んでも、2010年度のオーストラリアは3%の経済成長を見込める。
(4)今回弱含んだ要因は、おもに政府の景気刺激策が一巡しつつあることと、個人支出と運輸関係が弱かったことが大きい。
とコメントしています。
今日の数字を見る限りでは、今後、RBAは更に金利引き締め政策をとる必要は見受けられませんが、市場では少なくとも年内にあと1回の公定歩合の引き上げ(0.25%)を織り込んだ水準で取引されています。
どちらかというと、昨日の数字では、市場はやや消化不良をおこしたようです(と言いますのも、これまでは景気のいい話ばかり出ていましたので、突然、景気の弱い指標が出てきても、どう反応してよいか戸惑ったようです)。
今日14日には、消費者動向指数が発表されることになっており、市場はこの数字をみてから反応したいようです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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