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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/04/30 05:42  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2010年第1四半期のインフレ率は0.9%上昇


おはようございます。

一昨日、オーストラリア統計局は、2010年第1四半期のインフレ率が0.9%(前年対比2.9%上昇したと発表しました。エコノミストの事前の予想では0.8%(同2.8%)でしたので、若干高い数字となっています。内訳としては、燃料価格の上昇、医療と医薬品、金融サービス、野菜、電気代、住宅価格の高騰がCPIを押し上げました。 また、RBAが政策を決める上で重要な要素であるコアインフレは若干の上昇に留まっています。

来週に開かれるRBA理事会では当然、更なる政策金利の引き上げが検討される一方で、ギリシャとポルトガルが格下げされる等、特にヨーロッパで不透明感が増しており、政策金利は据え置かれるのではないかとの見方が出てきています。

JP モルガンのチーフエコノミストStephen Walters氏は、「ギリシャの(不安定な)状況によって、政策金利の引き上げは既成路線とはいかなくなってきた。その一方で、RBAにとって今回のインフレの数字は決して居心地のいいものではない。」と述べています。

また、この日、RBA assistant governor である Guy Debelle氏は講演で、
(1) 今のところ、ギリシャ問題は、オーストラリアの金融市場に影響を与えていない。
(2) これまで過去3−4カ月に亘って、ギリシャや、その他のヨーロッパの国々の多くの懸念材料があったが、それらは、ヨーロッパに限定的なものに留まっている。

とコメントし、これを受けて、RBC Capital MarketsのチーフエコノミストSu-Lin Ong氏は、「ヨーロッパで懸念材料が増えてきているが、来週にRBAは政策金利を0.25%引け上げる見通しを変えていない」としています。

以上のように、国内要因では引き上げ金利引き上げ期待があるものの、海外要因(特にヨーロッパ)を考慮すると据え置かれるのではないかとの見方が台頭し、見解が大きく割れています。

お知らせ:

尚、日本ではゴールデン ウィークに入り、皆様も色々と御計画がおありかと思います。それに伴いまして私のマーケットレポートもお休みをいただきます(え〜っ?!為替市場は開いているのに?!!も、も、申し訳ございません、(汗!)、(汗!)、) 

ゴールデン ウィーク中の配信予定は、

5月2日:
ペンタゴンチャート分析、
ウィークリー ミーティング、
5月3日付デイリー レポート

5月6日からは通常通り

尚、マーケットが大きく動きそうな時には、緊急配信(簡略版)もする予定です。

それでは、よいゴールデン ウィークをお過ごしくださいませ!!

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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