2010/10/26 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(1)
RBA総裁がタカ派的発言をし、PPIも大幅上昇
昨日、RBA総裁のGlenn Stevens氏が、メルボルンのビジネス フォーラムで講演しました。
以下は主な内容です。
(1)商品価格の高騰は経済にとってポジティブな驚きであり、我々は現在のインフレ率をターゲットの範囲内に収めるよう防衛する必要がある。
(2)一部の経済部門において構造的な調整局面を迎えているが、マクロ経済全体としては、それは当てはまらない(マクロ経済全体では非常に好調である)。
(3)1990年代前半にインフレ ターゲットを2−3%に設定したことについて、我々は正しい決定をしたと考えている。目先的にこのターゲットを柔軟に運用するかどうかの議論をするが、このインフレ ターゲットは、長期的には物価水準に対するアンカー的な役割を果たしている。
また、この日、発表されたPPI(Producer Price Index: 生産者物価指数)は、第2四半期対比1.3%上昇し、前年同期比で2.2%の上昇となりました(市場の予想は前期比対比0.6%の上昇でしたので、2倍以上も予想を上回り、市場に更なる驚きを与えました)。
これらを受けて、短期金融市場では、11月に0.25%の政策金利の引き上げを先週末の25%織り込んだ水準から一気に50%まで織り込む水準まで上昇して取引されています。
また、為替市場では、米ドルは先週末の0.9842ドルから0.9935ドル台まで買われました(高値0.9977ドル)。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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時間とは・・
未来と・・過去・・のみ・・
この説に従えば・・
過去の好調が・・
未来に・・繋がる・・
論理的根拠は・・
心理学分野・・・