2017/11/08 05:10 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利1.5%の据え置きを決定しました。これで現在の政策金利1.5%を14か月連続で据え置いたことになります。
最近の豪の経済データでは、小売売上やインフレ率は低位で推移していますが、消費者信頼感指数やビジネス信頼感指数は改善傾向にあり、労働市場も改善しています。また、ここにきて輸出が増加してきています。
短期金利先物市場では2018年半ばまでに政策金利0.25%の引き上げの30%を織り込む水準で取引され、2018年末では90%を織り込む水準で取引されています。一方で、賃金の伸びは過去最低の水準に留まり、インフレ率はRBAの中期的な目標水準である2~3%を下回ったままです。こうした中、豪ドルは他通貨対比でここ2か月で2%程度下落し、国内の貸し出し金利は、豪の金融監督庁の監視の下、銀行が貸し出し(特に投資用住宅ローン)を絞っている為、上昇気味です。
今週の「昨日の出来事『インフレは何処へ?!』」でもご紹介しましたが、ユーロで起こっている状況はここオーストラリアでも同様の事が当てはまりそうです(経済にとっていい指標が出ても退屈な日々が続きそうです)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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