昨日、民間のHIA(オーストラリア住宅産業協会)が発表した１０月のシドニーの住宅価格は前月比０．５％下落し、過去３か月では０．６％下落しました。　一昨日は、９月の住宅売買件数が下落した事をこのコーナーでもご紹介しましたが、それに合わせる形で住宅価格も下落しています。この背景には、銀行が金融監督庁の指導の下、貸し出しを厳しくしたことがあります（銀行貸し出しの伸びの上限を１０％に抑制された事と、金利だけ支払うタイプの住宅ローンの貸し出しの割合が住宅ローン貸し出しの３０％までとする上限を設けられたことがあります）。

CoreLogic のシニア　アナリストCameron Kusher氏は
（１） 今回、住宅価格の下落がシドニーで前月比０．５％だった事に驚いている（予想以上に下げ幅が大きい）。　その一方で、メルボルンなどは前月比＋０．５％（過去３か月では＋１．９％）となっている。　尚、豪の主要都市全体では、前月比変わらず（過去３か月では＋０．４％）となっている。

（２） とはいえ、サイクル的に過去５年間でシドニーは７４％上昇し、メルボルンは５８％上昇しており、今回の調整局面は住宅価格サイクルの調整局面に入っていると考えている（サイクル的に調整局面に入ることは当然の事）。

とコメントしています。