2011/04/26 05:29 | 昨日の出来事から | コメント(1)
ANZAC Day(アンザック デイ)の出来事
昨日は、オーストラリアはANZAC DAYといって休日でした。 このANZACというのは、Australia and New Zealand Army Corps.の略称で、第一世界大戦中の1916年にトルコのガリポリの戦いにオーストラリア及びニュージーランド兵が戦争に参加した事を記念した日でしたが、第2次世界大戦以降は、戦争に参加した全てのオーストラリア兵の為の記念日となっています。
実は、毎年、この日は、オーストラリアにいる私達日本人にとって、ちょっと肩身が狭い日でもあります。何故かと言えば、この頃になると、必ずテレビでANZAC記念日を特集した番組が組まれ、その中で、第2次世界大戦中の大日本帝国軍がオーストラリアのダーウィンを攻撃したシーンと、映画でも有名な「戦場に架ける橋」にあるように、タイのクワイ川に鉄橋をかける為に強制労働を強いられたイギリス軍捕虜と一緒にオーストラリア軍捕虜兵士の姿が、必ず放映されていたからです。
ところが、今年は、日本軍のダーウィン攻撃の部分がカットされ、タイの強制労働のシーンでも日本軍の姿はありませんでした。 恐らく、今年は、「オーストラリア政府の何らかの配慮がされたのではないか」と思い、 この事を、クイーンズ ランド大学の先生(オーストラリア人)にお話すると「鋭いですねえ!(Good Point!)」とおっしゃり、更に、先生は「実は、第一世界大戦時には、大日本帝国海軍は軍艦を配備して、オーストラリアとニュージーランド兵士をトルコの戦場まで送り届けたのですよ」と言って、ニッコリとしたのでした。 そこに彼の一義的な考えに固まらない歴史認識に対する柔軟さと、それを踏まえた未来志向を見たような気がしたのでした。
しかし、こうしたオーストラリア人の良さを発見した一方で、オーストラリア人のあまりの大雑把さに仰け反った出来事がありました。 それは、SBSというオーストラリア国営テレビのニュース番組の中で、先日、お亡くなりになられた元ソニー会長大賀 典夫氏の死去に関するニュースの中で、何故か村山 富市元総理の映像が、ず〜っと流れているのです! 私は、「そりゃあ、ないだろう!! いくら、オーストラリア人が大雑把だからと言って!!」と叫んで仰け反り返り、その勢いで椅子から転げ落ちたのでした。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “ANZAC Day(アンザック デイ)の出来事”
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Good Point!・・・