2017/10/05 05:11 | 昨日の出来事から | コメント(0)
消費者信頼感指数は0.6%下落
昨日、民間のANZ-Roy Morgan が発表した10月第1週の消費者信頼感指数は、前月比で0.6%低下しました。この消費者信頼感指数は、数か月前までは堅調に推移していましたが、ここにきて下落傾向が鮮明になってきています。 背景としては、投資用住宅(マンション)の価格が主要都市で下落に転じてきたことで、将来に対する不安が高まったことがあります。
JP MorganのHenry St John氏は
(1) 今回の消費者信頼感指数の下落の背景には、住宅価格(特に投資用住宅価格)の下落が背景にあり、豪の主要都市の住宅価格が年率で2.5%下落している。今後、数か月はこうした傾向が続くだろう。
(2) APRA(Australian Prudential Regulation Authority: オーストラリア審査規制庁)による銀行の貸し出しに対する厳しい監視は今後も続くであろう。その理由は、現在の豪の家計部門の低い所得の伸びに対する債務の割合が高水準であり、過度の債務を増やす事は将来的に不良債権問題につながりかねないからである。
(3) 消費者のセンチメントと住宅価格の関係は住宅価格の循環によるところが大きく、今後の消費者信頼感指数は、投資用住宅を保有している人が、どの程度の利回りで賃貸に出すことが出来るかにかかっている。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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