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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2017/09/07 05:55  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、第3四半期のGDPは+0.8%


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2017年第3四半期のGDPは前期比で+0.8%となり、前年同期比では+1.8%でした。 直前の市場関係者の予想は+0.9%でしたので事前の予想を若干下回った形になっています。 

今回GDPが拡大した背景には、第2四半期にサイクロンの影響で一時的に景気が低迷した分の反動があった事、更にはビジネス信頼感指数が堅調に推移している事、加えて鉱山資源価格が堅調に推移した事が挙げられます。特に、輸出が好調であった事と公共事業を中心にインフラ建設増加がGDPを押し上げました。

政府のScott Morrison財務長官は、「今回の数字や他の経済指標から、2016~2017年の政府予算より財政赤字を減らせると期待できる(税収が増えるため)」とコメントし、一部に出ていた豪の長期格付けAAAからの引き下げは当面ないとの自信を示しています。

その一方で、個人の消費に対しては、賃金上昇の低さを背景に消費者は消費に対して慎重姿勢を崩していません。 また、ここにきて住宅ローン金利が上昇してきていることも住宅ローンを抱える家計の消費心理に水を差す形になっています。

Capital Economicsのチーフ エコノミストPaul Dales氏は「第1四半期から第3四半期のGDPの平均値は+0.6%(年率換算で+2.4%)となっており、RBAが期待している+3%成長には程遠い」とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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