2017/09/01 05:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2018年度設備投資計画は前期比+18%
昨日、ABS(Australian Bureau of Statistics)が発表した2018年(2017年7月~2018年6月)の設備投資計画は、2017年6月対比でAUD85bnから18%増加してAUD102bnになりました。事前の市場関係者の予想はAUD110bnでしたのでほぼ事前の予想通りとなっています。 内訳としては、5年続きで低迷している鉱山関連産業の設備投資は引き続き弱含みながらも、鉄鉱石の市場価格の回復を受けて底打ち感が出始めています。 その一方で、非鉱山関連産業の設備投資は3期連続で増加して好調です。
ANZ Bank.のエコノミストDaniel Gradwell氏は、「今回の数字では、過去2年間のスタグネーション(Stagnation)から脱却しつつあることを示している」と評価しています。 また、Citigroupのシニア エコノミストJoshua Williamsom氏も「今回の数字だけで、将来の景気拡大を裏付けるものではないが、将来の経済見通しに対して慎重ながらも楽観的になる余地が出てきている。 今回の設備投資の急増は、企業家が将来に対して自信を持ち始めている事を示している。 しかし消費者は引き続き慎重姿勢を崩していない」とコメントしています。
今回第2四半期の設備投資が第1四半期対比で増加した事で、来週の水曜日に発表される豪の第2四半期のGDPは事前の市場関係者の予想よりも上方修正される可能性が出てきました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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