2009/10/08 06:54 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、 住宅ローン認可件数は失速気味
昨日、オーストラリア統計局が発表した、8月の住宅ローン認可件数は、前月に続いて2カ月連続で減少したと発表しました。 住宅ローンの借入金利は、既に昨日の公定歩合を先取りする形で上昇しており、RBAの懸念する好ましくない住宅市場の過熱感に歯止めがかかり始めた形になっています。
内訳は以下の通りです。
(1)6月から7月にかけての住宅ローンの認可件数は季節調整後で、2.2%減少し、7月から8月にかけての同認可件数は同じく季節調整後で0.6%減少しました(エコノミストの予想では、1%程度の減少を予想が大勢を占めていました)。
(2)一方で、季節調整後の建築業界全体の状態を表す指数(インデックス)は、8.4ポイント上昇して50.8となり、建築業界の好調さを示す分岐点である50を、2008年の2月以来、初めて越えてきました。このことからも、住宅ローン認可件数の減少は一時的なものとの見方が大勢です。
これとは別に、この日、10月のオーストラリアの雇用情勢指数が発表され、9月のマイナスの1.109ポイントから10月は、マイナスの0.934ポイントに改善しました。 この数字は2009年の6月まで19ヶ月間低下し続けていましたが、その後、2009年の7月から4カ月連続で改善してきています。
昨日の数字は、一昨日の公定歩合を上げる前の数字であり、今後は公定歩合の上げを受けて、次の公定歩合の上げにどうつながっていくのか、あるいは、現状維持の状態がどこまで続くのか、地道に景気指標を追い続ける展開となりそうです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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