2011/04/21 05:43 | 昨日の出来事から | コメント(1)
クイズ「この人は、どこの首相でしょうか?」
今日はクイズを出したいと思いますのでご一緒にお考えください。
【問題】 次のヒントからわかる首相は何処の国の首相でしょうか?
(1)その人は、かつての副首相でした。
(2)仕えた首相の人気が落ちて来るや、クーデターを起こして首相にのし上がりました。
(3)その後、その国では、大災害が起こりました。
(4)最近は政治手腕のまずさから、支持率が急落し、今度は、クーデターをされた元首相が、今度は現首相おろしを公然と打ちだし始めました。
読者の皆様は、「なんとくだらない簡単な質問だ!日本の菅首相の事だろう?そして、前の首相とは鳩山前首相の事だろう」とお答えになると思います。
はい、それも正しい答えですが、正解はそれだけではありません。 私の言いたかった「その人」とは、オーストラリアのジュリア ギラード現首相の事でした。 彼女の過去の経緯と現状は、ものの見事に日本の菅首相とそっくりです。 そのジュリア ギラード首相が、今、日本に来日しています。 天皇を始め、菅首相と会談し、更には大震災地を訪れるそうですが、 菅首相との会談では、首相の椅子の座り心地の悪い者同士が、どんな意見交換をするのか大変興味深いところです。
そういえば、今回の大震災の政府の対応を批判する人々は、口々に「日本にはリーダーシップの取れる政治家がいない」と主張しますが、こうした発言や考えは、一見、正しいようで実は「本当に必要とされる事から人々の関心を逸らせてしまう厄介な発言」です。
英誌エコノミストの読者からの意見欄にも「日本の様な集団社会にあって、顔の見えない首相(リーダー シップのない首相)と言うのは、いい事である。 恐らく、彼(首相)は、政策を実行するまとめ役の一人に過ぎないのであって、明確な姿勢 (high profile) も必要もなければ、それを望まれていない。 そして、人々は「政府は何もいい事をしていない」と批判し、それを首相のせいにするが、こうした発言は物事の本質を見過ごしてしまう」とありました。
結局のところ、「日本には、これまでリーダーシップの取れた政治家はいなかったし、その必要もなかった。 そして、今後も、そのようなリーダーシップの取れる政治家は出てこないし、その必要もない」といった前提に立って、今の大震災に向き合う事の方が、より的確で正しいビジョンを見出し、より早い復興が出来るのではないでしょうか。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “クイズ「この人は、どこの首相でしょうか?」”
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パラドックス・・
この調理がなければ・・パンチにならない・・
パラドックスのパラドックスで・・反せば・・
優れた指導者が・・現れた日本は・・!?
でありますから・・
最近のエコノミスト・・スパイスが効かない・・サービスランチにしても・・毒薬を・・・!