2017/05/16 05:03 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の住宅ローン申請件数は0.5%減少
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の3月の住宅ローン申請件数は、季節調整後で前月比-0.5%となり、4か月ぶりに低い水準となりました。内訳としては、新規住宅購入ローンが前月比1.8%増加した一方で、中古住宅の購入ローンは1.3%減少しています。また、投資用住宅ローンの申請額は前月比0.8%増加しています。事前の市場関係者の予想は「前月比変わらず」でしたので、予想よりも悪い数字となっています。
豪の住宅市場に関しては、RBAや金融監督官庁が住宅市場の過熱が将来的な不良債権を増加させる要因になりかねないとして警戒感を示しており、これに受けて住宅ローンの伸びは緩やかになってきています。 その一方で、現在の豪経済においては、住宅産業が豪経済を下支えしているところがあり、RBAは住宅市場が急激に冷え込むことも避けなければならない難しい舵取りに直面しています。
こうした状況の中、最近のRBA総裁のコメントでは、更なる政策金利の引き下げには慎重なスタンスを表明しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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