2017/05/09 05:08 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月のビジネス コンディションは2ポイント上昇
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した4月の豪のビジネス コンディションは前月比2ポイント上昇して+8ポイントとなり、9年ぶりに高い水準となりました(過去の平均値は+5ポイント)。また、ビジネス信頼感指数は+13ポイントと7年振りの高水準となっています。今回の数字では、2月にクイーンズランド州でハリケーンの影響を受けて低下する懸念がありましたが、実際には、こうした懸念を払拭する形になっています。
NABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) 最近の豪のビジネス コンディションは、事前の予想以上に強い数字が出る傾向があり、足元の豪経済がしっかりしている事を示している。
(2) 背景には、鉱山関連産業が世界的な鉱山資源価格の上昇を受けて好調であることが挙げられるが、4月に関しては鉱山資源価格が下落しており、今後の動向を注視する必要がある。
(3) 雇用環境は全般に改善傾向にあり、企業業績が堅調であることを示している。また、このこととABS(オーストラリア統計局)が前回発表した数字(4月の雇用統計で新規雇用者数が大幅に増加)と合致するものがある。
(4) しかし、長期的には不確定要素がまだ多くあり、特に、LNGなどのエネルギーを中心とした鉱山資源価格動向、国内では住宅産業動向次第では、景気が失速する可能性がある。
(5) 政策金利については、RBAは、住宅バブルとならないように、現行政策金利を当面据え置くであろう。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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