2009/10/07 07:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、 RBA ついに公定歩合を0.25%引き上げる
昨日、注目のRBA(オーストラリア準備銀行)は、市場の予想に反して、公定歩合を0.25%引き上げて3.25%にすると発表しました。
2008年3月に7.25%に引き上げた後、2008年夏以降の一連の世界金融危機に対応する形で2009年の3月には49年振りの低さである3%まで公定歩合を引き下げていましたが、国内の急速な景気回復を受けて、昨日の政策金利決定会合でG20の国の中では最初に公定歩合を引き上げました。
短期金融市場では、来月の公定歩合0.25%の引き上げを74%まで織り込んだ水準で取引され、金利の先高観が顕著になってきました。
RBA総裁Glenn Steven の主なコメントは以下の通り。
(1)オーストラリアの経済は来年も力強く成長すると予想され、景気拡大を持続的なものにするためにも、より高い金利(公定歩合の引き上げ)が必要とされた。
(2)今後1年間、このまま拡大を続ければ、目標とするインフレ率を越える可能性があり、これまで金融緩和政策によって景気を刺激してきたが、徐々にこれを収束させる必要がある。
(3)今回の公定歩合の引き上げによって、持続的な経済成長が可能となり、インフレ率も目標の範囲内に収まるであろう。
また、この日、小売売上高が発表され、市場の予想である0.5%を大きく上回って0.9%と発表されました。 小売売上高は、その前の2ヶ月は、減少に転じていましたが、8月の数字で一気に回復し、市場関係者は、それまでの調整局面は終わったとみています。
為替市場では、豪ドルが米ドルに対し、目先の高値を更新して0.88ドル台まで買われ、株式市場では、朝方こそ買われていましたが、公定歩合の上げを受けて値を下げ、前日比若干高い水準で取引を終えています。
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