2017/03/17 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の失業率は5.9%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の2月の失業率は季節調整後で1月の5.7%から5.9%に上昇しました。内訳としては、新規雇用者数が6,400人の減少し、事前の市場関係者の予想であった16,000人増加を大きく下回りました。 一方で、失業者数は26,000人増加しています。
この5.9%の失業率は2016年1月の6%以来の13か月振りの高い水準となっていますが、その一方で正規雇用者が27,100人増加し、非正規雇用者が33,500人減少しています。 市場は正規雇用が増加した事を評価しています。尚、労働参加率は64.6%と堅調に推移しています。
地域別では、失業率が最も低いには、シドニーのあるNSWで5.2%でしたが、逆に最も失業率が高かったのは、私の住むクイーンズランド州で6.7%でした。
Capital Economics のエコノミストKate Hickie氏は「(今回の数字に市場が失望した事に対して)、市場参加者は足元の単月毎の数字に一喜一憂し過ぎなのかもしれない。12月、1月が比較的堅調だったことを受けると今回は、少し調整が入ってもおかしくない」とコメントしています。
また、Westpac のエコノミストJustin Smirkも「今回の数字で、正規雇用が増加した事は評価していい」と前向きに捉えつつ、「毎月、正規雇用、非正規雇用が大きくスイングするのは好ましくない(ABSの集計方法を暗に批判しています)。 むしろ今回の数字では、労働時間が1.2%減少している点については注意を払う必要がある」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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