2017/03/08 05:10 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利の据え置きを決定しました。
理事会後のRBA総裁Philip Lowe氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 2017年のインフレ率は2%程度まで上昇する事が期待されるが、足元のインフレ率は引き続き緩やかな水準に留まっている。 背景には労働コストが抑制されている事が挙げられ、当面、インフレは低い状態が続く。
(2) (第4四半期のGDPが前期比+1.1%であったことを受けて)輸出が好調であったことと、非鉱山関連産業の投資が伸びたことが背景にある。
(3) ビジネス コンディション、消費者コンディション共に過去の平均的な水準を上回っており、2016年末にかけては堅調に推移した。 その一方で家計所得は伸び悩んだ。
これを受けてRBC Capital MarketsのエコノミストSu-Lin Ong氏は「声明からはこれまでと大きな変化はなかった。今後のRBAの政策運営は、(これまでの同様に)インフレと労働市場の動向で決まるであろう」とコメントしています。
また、短期金利先物市場では、今後、政策金利は年末から来年にかけて引き上げられると予想する向きが増えており、年末に政策金利0.25%の引き上げの30%を織り込む水準まで金利は上昇しています価格は下落)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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