2017/03/07 05:07 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の小売売上は+0.4%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の1月の小売売上高は、季節調整後で12月の+0.1%から+0.4%に上昇しました。事前の市場関係者の予想は+0.3~0.4%でしたのでほぼ予想通りとなっています。
内訳としては、家庭電化製品が+1.4%、その他の電化製品が+2.4%と高い伸びを示しました。また、レストランやコーヒー ショップなどの売り上げも前月比でプラスとなり、小売り売上に貢献しました。その一方で、デパートの売り上げは0.5%減少し、靴やアクセサリー等の装飾品も0.4%減少と振るいませんでした。
Capital Economics のエコノミストKate Hickie氏は「12月の数字から1月の数字が改善した事は豪経済にとって好ましいことであるが、だからと言って今後の見通しが良くなるほどいい数字ではない」と慎重な姿勢を崩していません。
また、この日、民間のANZが発表した2月の豪の求人広告件数は、1月の+3.9%から-0.7%でした。 これは、1月に大幅に増加した事に対する反動が出た形で、ANZ のオーストラリア経済担当ヘッド David Plank氏は「今回の数字で求人広告件数が緩やかな減少になったのは、1月の数字の反動と、季節的な要因(学生の新学期始まった事)によるものが大きい」とし、「雇用は引き続き非正規雇用が中心であり、その事が賃金上昇を抑制し、インフレが上昇するのは来年以降になるであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。