2010/04/22 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の景気先行指標13年ぶりの高さ
昨日、民間のWestpac-Melbourne Institute Leading Indexが発表され、2月の数字は1月の年率6.9%から年率7.2%という13年ぶりの高い水準を示しました。 ちなみに、この指標は6カ月先から9カ月先の景気を予想するものとされ、今後、オーストラリア経済成長が更に力強いものであることを示しています。
WestpacのチーフエコノミストBill Evans氏は、
(1)今回の数字は1997年以来の高い数字であり、年末にかけてオーストラリア経済は、これまでのトレンドを越えて更に加速的に成長するであろうことを示している。
(2)また、現在の経済状況を広くカバーしている2月の一致指数は、年率3.6%となっており、平均的な経済成長率である3%を越えている。
(3)今日の数字は、RBAが5月あるいは遅くとも6月に政策金利を0.25%上げることを正当化するものであり、現在の“通常(normal)”の金利水準以下に金利を長く据え置くことの正当性はほとんどない。
(4)RBAと財務省は、5月に今後のオーストラリアの経済見通しを見直すことになっており、2010年以降のアジア市場からの強い需要を受けて、鉄鉱石、石炭、天然ガス等の資源価格が予想以上に高騰しており、かなりの上方修正がなされるものと思われる。
とコメントしています。
また、この日、労働省は、index of job vacancies for skilled workers in Australia(オーストラリアの技能労働者の不足指数)を発表し、3月から4月にかけて指数が1.3%上昇し、1年前対比18.6%上昇したと発表しました。 内訳的には18部門中11部門で上昇し、特にマーケティングや広告のプロ不足が7.3%上昇し、材木貿易関連で7.2%、建築とシェフで5.4%不足が上昇しています。
多くのエコノミストは、現在の失業率である5.3%は完全雇用状態ではないものの、熟練労働者の不足が経済の成長を妨げる可能性が出てきていると指摘し始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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