2017/02/17 05:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の失業率は5.7%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の1月の失業率は12月の5.8%から5.7%に低下し、新規雇用者数は+13,500人でした。 事前の市場関係者の予想は失業率が5.8%で、新規雇用者数が+10,000人でしたので事前の市場関係者の予想を上回る形になっています。内訳としては、正規雇用者数が44,800人減少する一方で、非正規雇用者数が58,300人の増加となっています。
地域別では、シドニーのあるNSWは5%と最も低く、次いでメルボルンのあるビクトリア州が5.7%でした。また、これまで悪かったタズマニア州では0.7%低下して5.6%となり、製造業の多い南オーストラリア州は0.4%低下して6.4%でした。また、鉱山関連産業の多い西オーストラリア州やクイーンズランド州でも失業率が緩やながらも改善し、鉱山関連産業の労働者を勇気づける形となっています。
ABSのマクロ経済統計担当のBruce Hockman氏は「2017年に入っても非正規雇用者数が増加する形で労働市場は拡大している。 その結果、この1年で非正規雇用者数が129,800人増加し、その一方で、正規雇用者数が40,100人減少している」とコメントしています。
Capital Economics の豪経済担当チーフ Paul Dales氏は
(1) 今回の雇用統計のハイライトは、これまでの景気拡大基調を維持している事を確認する一方で、その中身が、非正規雇用者の増加であり、将来的な雇用不安を家計が抱える形となっている。
(2) 2016年第3四半期の豪経済が弱かったにも関わらず、新規雇用者数がここ数か月10,000人以上の増加が続いていることから今後の豪経済が改善されるであろう。
(3) 非正規雇用者数が増加していていることから、引き続き労働市場の賃金上昇圧力は押さえ込まれることが予想される。従って、今後2~3年は、賃金上昇によるコスト アップ インフレはないだろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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