2009/10/06 06:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、 9月の求人広告件数は4.4%伸びる。 そして今日の政策金利決定会合の行方は?
昨日、 ANZ(Australia New Zealand Banking Group)が発表したオーストラリアのインターネットおよび新聞に掲載された9月の求人広告件は、8月の4.1%の上昇を更に上回る4.4%の伸びでした。 これまで、オーストラリアの求人広告件数は、2008年の5月以来2009年の7月まで15カ月連続で減少していましたが、ここにきて求人広告も急速に回復してきています。
今後も、回復基調をたどると期待されていますが、まだ水準そのものは、去年6月のボトム期に比べて8.7%上回った水準に留まり、 年率換算した場合、去年対比44%程度低い水準で推移しています。
内訳としては、8月から9月のインターネットによる求人広告件数は、4.5%伸びたものの去年対比では、45.1%下落した水準にとどまり、 同じく8月から9月の新聞による求人広告件数は、同3.7%伸びたものの前年対比では41.3%の下落したままです。
一方で、本日(10月6日)に、RBA(オーストラリア準備銀行)の政策金利決定会合が開かれます。 エコノミストの多くは、今日の決定会合では、現行の公定歩合3%を維持するとの見方が大勢を占めています。 しかし、一部の市場関係者、たとえばマコーリーグループのストラティジスRory Robertson氏は、今回の政策金利決定会合で0.25%の公定歩合の上げを予測しています。
短期金利市場では、0.25%の公定歩合の引き上げを40−45%織り込んだ水準で取引されており、ほぼ五分五分の両睨みの状態になっています。
また、これまで強硬に反対してきたオーストラリア政府のスワン財務官(日本の財務大臣)も、柔軟姿勢に転換し始め、RBAの政策決定にフリーハンドを持たせる配慮を取り始めています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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