2010/04/21 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
4月のRBA理事会議事録から
昨日、4月に行われたRBA理事会の議事録が公開され、RBAは資源価格の高騰を理由に引き続き金利引き上げ姿勢を崩していないことが分かりました。 主な内容は以下の通りです。
(1)資源価格等の貿易関連価格は予想された以上に高騰しており、金利政策が慎重でありすぎた為に政策金利の決定を遅らせるような事があってはならない。
(2)貸出金利は、平均的な水準よりも若干下回っており、将来的に更なる上昇があるかもしれない。
(3)2010年の国内の景気は、(予想されている)トレンドに沿って成長しており、また、インフレ率も中期的な目標水準である2.5%近辺で推移している。その意味では、現在の水準は平均的な水準であると言える。
このように、RBAの議事録は将来的に、あと1−2回の0.25%の金利の引き上げを行うことで平均的な金利水準にもっていきたいことを示唆しています。
Nab(National Australia Bank)の オーストラリア経済ヘッドエコノミストのRob Henderson氏は、
(1)RBAは、5月以降もオーストラリア経済が更に上向くのではないかと予想している向きがあり、金利は平均的水準以上に引き上げられる可能性を窺わせている。
(2)従って、2010年末までに政策金利は5.25%程度まで上昇する可能性があり、更なる金利上昇リスクが残りそうである。
とコメントしています。
今日の議事録を受けて、次なる市場の関心は今週の金曜日にクイーンズ ランドで行われるRBA総裁Glenn Stevens氏の講演でどのような発言をするかです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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