2010/04/20 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
2009年度の世界の商業サービスの貿易ランキング
今週号の英経済雑誌エコノミストに、WTOが取りまとめた2009年度の商業サービスの輸出ランキングが出ていましたのでご紹介します。 ご存じのように、輸出には大きく財(製品)の輸出と、サービスの輸出に分けることが出来ます。財(製品)の輸出に関しては、中国が世界のトップに立つと言われていますが、一方でサービスの輸出を見てみますと、財とは違った姿が見えてきます。
サービスの輸出のトップは、アメリカが断トツで、金額にして470bnで世界全体のサービスの貿易の14.2%を占めます。 第2位はイギリスの約240bnドル(同7.2%)、 3位にドイツの約215bn(同6.5%)、4位にフランスの約140bn(同4.2%)となっています。
5位には、財(製品)の輸出で世界1位になる予定の中国が位置し、金額にして約130bn(同3.9%)となります。 私たち日本は6位で金額にして約125bn(同3.8%)となっています。
世界全体としては、2009年は、財、サービスの輸出共に低下しましたが、財の輸出が23%低下したのに対して、サービスは13%の低下に留まっています。
また、トップのアメリカについて言いますと、世界全体でサービスの輸出が13%低下する中で、9%の低下で留まっており、サービスの輸出に関しては、アメリカは相対的にダメージが小さくて済んでいる事を示しています。
ちなみに ここで言うところのサービス輸出とは、「情報産業、運輸業、卸売小売、金融保険業、不動産、飲食店、宿泊業、医療、福祉、教育等」の価値の輸出の事です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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