昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した豪の９月のビジネス信頼感指数は前月比２ポイント上昇して＋６ポイントでしたが、ビジネスの現状を示すビジネス　コンディションは２ポイント下落して＋７ポイントでした。　ビジネス　コンディションが下落した背景には、ビジネス環境と収益性が悪化する一方で、雇用は堅調に推移しています。
とはいっても、ビジネス　コンディションの現状は長期的な水準である＋５ポイントを引き続き上回っており、信頼感指数も平均的な水準で推移しています。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster氏は
（１） 最近のビジネス　コンディションの下落は、これまで豪経済を引っ張ってきた非鉱山関連産業が失速してきている事が背景にあり、ビジネス信頼感指数から判断すると、足元的にもう少し低迷する可能性がある。

（２） その一方で勇気づけられるのは、労働市場がしっかりしていることであり、そのことが家計部門の指数を下支えしている。

（３） 全体としては、まばら模様が続いているが　内訳としては、サービスと建築は堅調に推移する一方で、卸売と小売、特に消費財は伸び悩んでいる。

NABとしては２０１７年央にかけて豪経済は失速し、政策金利はあと２回引き下げると予想しています。