2011/10/14 05:19 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の失業率は5.2%に低下
昨日、発表された9月の失業率は、季節調整後で8月の5.3%から5.2%の低下し、雇用者数は20,800人増加しました。 事前の市場関係者の予想では、失業率は5.3%と変わらず、雇用者数は10,000人の増加を予想していましたので、予想を上回って豪経済が堅調であることを示した形になっています。
市場では、最近まで豪経済の低迷を示す景気指標が出ていましたが、今日の数字を受けて、「RBAはもう暫く現在の政策金利を据え置くのではないか」といった見方が出始めています。 その一方で「今月末のインフレ率の数字次第では、まだRBAが政策金利の引き下げの可能性も残っている」とするエコノミストもいます。
RBC Capital Marketsのシニア エコノミストSu-Lin Ong氏は「今日の(雇用統計の)数字でRBAが11月に政策金利を引き下げる可能性は下がったが、今月末のインフレ率の数字もまだ見る必要がある」としています。
一方で、ムーディーズのアナリストMatthew Circosta氏は「今日の数字で、豪経済の底堅さを改めて確認することになった」とし、RBAによる早期の政策金利引き下げに否定的です。
為替市場では、今日の数字を受けて、対米ドルで1.015ドル近辺から1.02ドル台前半まで買われました。 また、債券市場では、11月の政策金利の引き下げを織り込みすぎていた為、今日の雇用統計の数字を受けて全イールドカーブ(1年から15年セクター)に亘って約15bpも金利は上昇(価格は下落)しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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