2016/08/03 06:02 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利引き下げ
昨日、RBAは定例の理事会で、現行政策金利1.75%から1.5%に引き下げることを決定しました。これで今年に入って2回目の政策金利の引き下げとなります。
理事会後、RBA 総裁 Glenn Stevens 氏は
(1) 今回の理事会で、政策金利を025%引き下げることを決定した。 その理由として、現在得られるデータからは、豪のインフレ率が低い中、豪の住宅価格は極めて緩やかの上昇に留まり、更には、将来的に投資家向けアパートの供給が大量に計画されている。 特に東海岸の州都では顕著である(住宅価格の上昇を押さえ込む働きがある)。 また、住宅向け貸し出しもことに入って鈍化傾向にある。このことから、金利の引き下げによって住宅価格の上昇を助長する可能性は限定的であると判断した。
(2) また、現在のインフレ率(年率1.1%)は、17年ぶり(1999年以来)に低い水準である。 また、労働市場価格は低く押さえ込まれ、世界的にコスト引き下げ圧力がかかる中、当面は、現在のような低いインフレ率は続くと判断した事も今回の決定の理由の一つである。
とコメントしています。
Capital Economics のオーストラリア担当チーフ エコノミスト Paul Dales氏は「もし、RBAがインフレ率を2~3%に早急に上昇することを望むならば、政策金利を一層引き下げる可能性があり、来年にかけて1%程度まで下がるであろう。その際、為替以上では豪ドルは対米ドルで0.65ドル程度まで下落する可能性がある」とコメントしています。
また、短期金利先物市場では、11月に政策金利0.25%引き下げの45%を織り込む水準で取引されており、市場内には金利先安観が引き続き残る形になっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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