2010/10/13 05:30 | 昨日の出来事から | コメント(1)
世界主要国の実効税率比較
今週の英誌エコノミストに世界主要国の平均的な実効税率(所得税プラス社会保障費)の比較に関する記事がありましたので、ご紹介したいと思います。
コンサルタント会社、KPMGがまとめたところによると、ヨーロッパ諸国の実効税率が高く、中でもイタリアは42%と最も高くなっています。 次に高いのが以外にもインドの40%となっています。 その後はヨーロッパ諸国がずらりと並んで、スエーデンの39%ドイツやフランスの35%、イギリスの32%が来ます。 これらの国は、雇用者の税負担は限界近くに達しており、今後、財政規律改善をする際には、支出を削減するしかありません。
一方で、カナダ、ブラジルの実効税率負担は30%であり、その次の集団に日本や中国、そしてアメリカが25%近辺に位置しています。 これらの国々は、財政規律を改善する為には、まだ増税の余地が残っている国々です(政治的に出来るかどうかは別にして)。
それ以降は、どちらかと言えば、タックス ヘブン的な国々が並び、シンガポールの15%、ロシアの13%、香港の11%がきます。
また、この実効税率の内訳である社会保障費(失業保険や健康保険等)に目を向けてみますと、中国の実効税率は日本のそれと殆ど変わりませんが、中国の社会保障負担は日本の4分の1程度しかなく、彼らは可処分所得のかなりの割合を将来の保険として蓄えなければなりません。 同様に、カナダやブラジルも5%程度しかありません。更に、ロシアや香港に至っては社会保障費負担がゼロです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “世界主要国の実効税率比較”
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ローマの税は・・
驚く程・・芸細やかに・・帝国を網羅・・
おまけに
民営化され・・効率が良かった・・
「パンとサーカス」
パン・・社会保障・・
ローマの官僚が
「こんな事を続ければ、ローマは亡びる」
と書き残している・・
サーカス・・円形闘技場・・一大企業化・・帝国の最後辺りまで・・付き合った・・
我等は・・
実効税率の何処まで・・耐えられるか・?
・・実験をしている・・・