2016/07/27 05:56 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、今日のCPIに市場の関心が高まる
昨日の豪の金融市場は、本日、ABS(オーストラリア統計局)が発表する2016年第2四半期のCPIの数字に関心が集まっています。
市場関係者の予想は、第2四半期のCPIが+0.4%で、年率換算にして1.1%となっており、RBAが中期的な目標水準としている2~3%に程遠い水準になりそうです。これを受けて短期金利先物市場では、8月にRBAが政策金利0.25%引き下げる事を70%織り込む水準まで金利は低下しています(価格は上昇)。
また、為替市場では、豪ドルは米ドルに対して弱含みで始まりましたが、昼過ぎからは買い戻しが入る神経質な値動きとなっています。
HSBCのチーフ エコノミストPaul Bloxham氏は「CPIの数字は、RBAにとって常に重要な経済指標の一つである。しかし、今回の数字に関しては、RBAは通常以上に慎重な判断をすると思われる。 その背景には2016年第1四半期の数字が驚くほど低かったために、今回の数字が長期的なCPI のトレンドとどう整合性がとれるか判断が難しいからである」と述べつつも、「それでもRBAによる政策金利引き下げの可能性は引き続き残る。 何故ならば(これまで豪経済の牽引役であった)住宅市場の上昇トレンドが壊れたことによって、金融市場の不安定化を引き起こす可能性があるからである」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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