2011/04/13 05:33 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月のビジネス信頼度は5ポイント低下
昨日、民間のnab (National Australia Bank)が、発表した3月のビジネス信頼度指数は、前月対比5ポイント低下してプラス9ポイントとなりました。 また、3月のビジネス コンディションは逆に11ポイント上昇して同じくプラス9となり、1年前の水準にまで上昇しています。
NABのエコノミストは、
(1)大洪水の影響を受けたクイーンズランド州の鉱山部門のビジネス コンディションは、かなり改善したが、それでも、全体的には弱い。
(2) クイーンズランド州では、70%近くが、鉱山閉鎖、住宅やビジネスが浸水によってダメージをうけた。
(3) 先週、RBAは「洪水の影響による景気の回復は、予想した以上に遅い」と指摘しており、この事から、RBAは、当面は金利の引き上げは行わないであろう。
(4)今回のサーベイでは、全体としては、企業のビジネス コンディション及び信頼度は、フラット(中立)もしくはネガティブ(マイナス)であったが、今年の後半には、クイーンズランド州の鉱業部門の回復が本格化し、それに伴って景気は堅調に推移するであろう。
(5)nabとしては、2011の豪の経済成長を2.5%と予想し、2012年は3.7%の経済成長を見込んでいます。 また、失業率は、2011年は4.9%を予想し、2012年は4.5%まで低下すると見込んでいる。
ちなみに、現在の短期金利市場のフォワード レートからは、8月に0.25%の政策金利引き上げを織り込んだ水準で取引されており、nabは、2011年11月頃に更に0.25%の政策金利の引き上げを予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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