2016/07/15 05:57 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の失業率は5.8%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の6月の失業率は、前月比0.1%上昇して5.8%でした(事前の市場関係者の予想は5.8%でしたので市場の予想通り)。 また、新規雇用者数は5月の雇用者数を19,200人に上方修正後で7,900人の増加でした 事前の市場関係者の予想は10,000人の増加でしたので予想対比減少していますが、5月の雇用者数が上方修正されていますので、その分は相殺された形になっています。また、労働参加率は67.9%に上昇しています。
市場では、内訳である正規雇用が38,400人増加し、非正規雇用者数が30,600人減少したことは驚きをもって捉えられましたが、その一方で、総労働時間は減少したことでこちらも相殺されました。 ABS のマクロ統計のgeneral manager Bruce Hockman氏は「(今回の数字では)雇用が増える一方で、一人当たりの労働時間が減少しているが、これは先月ほどではない」とコメントしています。
Westpac のシニア エコノミストAndrew Hanlan氏は
(1) 労働市場は今年に入って失速していたが、(今回の数字を受けて)2016年後半にかけては改善するであろう。我々の分析では、労働時間も年後半にかけて改善すると見込んでいる。
(2) 労働市場の現状は、低金利を背景に住宅市場が堅調である事、更には為替市場において豪ドル安が続いており、それが海外からのツアーや教育産業を下支えしている。
(3) 去年の雇用の増加は主に非正規労働者の増加によるものであったが、ここにきて正規雇用者が増加しており、これは労働者が長期に亘り雇用される事を示唆しており、そのことも豪経済にとってプラスに働くであろう。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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