プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/07/14 05:47  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、7月の消費者センチメントは2.9%下落


おはようございます。

昨日、民間のWestpac-Melbourne Instituteが発表した7月の豪の消費者センチメントは、前月比2.9%下落し、102.1ポイントから99.1ポイントになりました。これで5月にRBAが突然政策金利を引き下げて大きく上昇して2年振りに付けた水準から4%下落した事になります。 ちなみに4月は95.1ポイントでしたので、この水準よりは高い水準で推移しています。 今回の下落の背景には、5月のRBAの政策金利の引き下げによる将来に対する楽観的なセンチメントが剥落した事に加えて、6月にイギリスがEUから離脱した事から来る将来に対する不安感が消費者のセンチメントを冷やしたことがあります。

Westpac のチーフ エコノミストBill Evans氏は
(1) 今回の消費者センチメントの下落は、海外ではイギリスのEUからの離脱、国内要因では、7月2に行われた選挙で与野党大接戦であったことから、将来的に対する不安感が広まったことが挙げられる。

(2) その一方で、実際の処は、センチメントしてはそれほど落ちていないことが今回の数字で読み取れる(消費者センチメントはもっと下落すると彼は考えていた)。その背景には、豪国内の景気がそれほど悪くないこと、また、株式市場も堅調に推移している事が挙げられる。

(3) こうした事から、我々としては、次回のサーベイでは、集計が長引いた今回の総選挙の結果がはっきりし、引き続き与党自由党が政権運営を担当することが確定した事で政治的な不安要因はなくなったので、消費者センチメントは上向いて100ポイント越えてくるのではないかと考えている。

とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。