昨日、民間のNAB（National Australia Bank）が発表した６月の豪のビジネス信頼感指数は、６月２４日のイギリスのEUからの離脱を決定した事を受けて世界の金融市場が暴落したにもかかわらず、前月比３ポイント上昇して＋６ポイントとなりました。　また、ビジネスの現状を示すビジネス　コンディションは２ポイント上昇し、＋１２ポイントとなり、長期的な平均値である＋５ポイントを大きく上回っています。

NAB のチーフ　エコノミスト Alan Oster 氏は
（１） 企業家は、イギリスのEU離脱のような外部の不確実要因を見ながらも、当面は自らのビジネスに集中して事業を前向きに展開している事が窺える。また、現状においても引き続き好調であることがわかる。

（２） こうした事から、先月の雇用統計では弱い数字であったが、雇用については、今後、積極的な行動を取ることが予想される（先月の雇用統計に問題があったことを暗に示唆しています）。

（３） 小売価格については、業者間の競争とコスト引き下げ圧力によって悪化しているが、他の業種では比較的堅調に推移している。こうした事から、現在の金融政策はかなり金融緩和状態にあり、我々としては、８月の定例理事会では、RBAは政策金利を据え置くと予想している。

とコメントしています。