2016/06/22 05:23 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、RBA議事録から
昨日、6月7日に開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) これまでの経済指標によれば、現在の豪経済は緩やかながらも拡大傾向を続けている。それは2016年第1四半期のGDPが事前の予想よりも0.5%も高かったことにも表れており、その背景に非鉱山関連産業が好調である事が挙げられる。
(2) また、第1四半期の労働コストは全体としては低く抑えられており、上昇しているのは一部の業種に留まっている。したがって、インフレ率は、当面は低水準で推移する事が見込まれる。
(3) 住宅市場に関しては、最近、再び上昇に転じている。 特に、シドニーやメルボルンにおいてその傾向がみられる。しかし、今後の住宅価格の上昇については、アパートを中心にかなりの供給が予定されていることからその影響を受けるであろう(自ずと上昇に限界がある)。
Westpac のシニア エコノミストMatthew Hassan氏は
(1) 今回の議事録からは、6月の理事会後の総裁の声明以上の言質を汲み取ることが出来ない内容となっている。したがって、我々としては、7月に政策金利の引き下げはないと考えている。
(2) しかし、2016年第2四半期のインフレ率は、RBAが中期的な目標としている2~3%に回復するのは困難であると判断しており、我々としては8月に0.25%の政策金利の引き下げがあると予想している。
とコメントしています。
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One comment on “豪、RBA議事録から”
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金融国家としてのイギリスのユーロ攻撃の話がでてませんね
オーソトラリアには、離脱しても影響がないのでしょうか?
どっちへころんでも制御可能と凄い自信を表してますね
オーソトラリアは通貨管理がなぜかうますぎますね
日本もこうありたいですが、何か秘策があるのでしょうか?
口先介入だけで、直接介入はしていませんよね
少しはしているのですか?