2016/06/17 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、5月の失業率は5.7%で変わらず
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した5月の豪の失業率は、季節調整後で前月と変わらない5.7%でした。内訳としては、正規雇用者数が前月比-5,000人と4か月連続で減少し、その一方で、非正規雇用者数は10,000人の増加でこちらは11か月連続で増加しています。 事前の市場関係者の予想は、失業率が5.7%で雇用者数は+15,000人の増加でしたので、予想を下回る数字となっています。 尚、労働参加率は4月と同じ64.8%でこれは過去10か月で最も低い水準に留まっています(事前の市場関係者の予想は64.9%)。
地域別では、シドニーのあるニューサウス ウェルズは29,600人増加し(失業率5.2%)、次にメルボルンのあるビクトリア州で3,400人の増加(同5.8%)でした。 その一方で、西オーストラリア州では11,500人減少し(同6.8%)、私の住むクイーンズランド州も1,700人減少しています。
CommSec チーフ エコノミストCraig James氏は、「正規雇用者数は低い水準にとどまったが、内容自体はそれほど悪くない。 と言うのも、労働時間が1.7%増加しているからである(過去16か月で最も高い伸び)。 その一方で、7月2日の両議院選挙を前に経営者は雇用(特に正規雇用)に対して慎重になっている」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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2 comments on “豪、5月の失業率は5.7%で変わらず”
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グッチーは、ユーロはもう詰んでると一咋年だか書いてましたから
EU離脱選挙は最後のとどめになりえますか?
そちらの現地新聞は話題にしてますか?
オーソトラリアも日本と同じで開票後の最初の市場になるのではないですか?
ニクソン・ショックの時はどうだったのでしょうか? 市場閉鎖でしたか?
グッチーも投票に関して公式謝罪するくらいですから、あった場合の
市場への影響をぜひご解説ください
いつもお世話になります。
申し訳ありません。
ニクソンショックは1971年のことであり、当時の私は中学2年生の悪ガキをやっていた時期であり、その頃の金融市場を知る由もありません。
市場に関しては、当時は閉鎖されたと説明がなされています(あくまでも、書籍やインターネットによるところです)。
こちら(オーソトラリア)では、勿論、連日のようにニュースになっていますが、比較的冷静です。 オーソトラリアの貿易は、中国、日本、東南アジア、アメリカが大半であり、ヨーロッパとの貿易はそれほど多くありません。
ユーロに関しては、現在の体制は、ぐっちー編集長のおっしゃるように「既に詰んでいる」のかもそれませんが、じゃあ、これに替わる経済圏と通貨を生み出すことが出来るかと言えば、それは、なかなかむつかしいのではないでしょうか。
また、今回のイギリスのEUからの離脱を巡る国民投票結果は、金融市場のニュースとしては、非常に大きなものかもしれませんが、結果がどう転んでも、これまで通り、イギリスはEUとつながりを継続するでしょうし、EUもイギリスとの実質的な関係を継続するような体制の改革が行われるのではないでしょうか(ヨーロッパが得意とする「表向き」と「実質」の2重スタンダード)。
その意味で、EUや通貨ユーロは、今後、更なる妥協と変質を繰り返しながら、設立当初の理想とはかけ離れたものになりながらも、その体制と通貨は残り続けるのではないでしょうか。
よろしくお願いします。
前橋