昨日、民間のNAB（National Australia Bank）が発表した５月のビジネス信頼感指数は、＋２ポイントで（事前の市場関係者の予想は＋３ポイント）、　５月３日にRBAが政策金利を引き下げたことで、ビジネス信頼感がどこまで上昇するかに注目が集まっていましたが、企業家は、RBAの政策金利の引き下げに対して強気に転換していないことがわかりました。　一方で、ビジネスの現状を示すビジネス　コンディションは＋１０ポイントと引き続き堅調に推移しています。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster氏は
（１） 今回のサーベイでは、７月２日に両議会選挙を控えているため、その不透明感から５月３日のRBAの政策金利の引き下げが企業経営者の心理を好転させるまでに至っていない。

（２） その中にあって、非鉱山部門のビジネスが第２四半期にかけて好転し、更に広がりを見せている。

（３） その一方で、鉱山関連とプラントなどの建築関係のビジネス信頼感指数は、引き続き低迷している。

（４） 今の処、設備投資に関しては弱含みで推移しているが、今後、もう一段の過剰設備の統廃合が進めば、その後は新規の設備投資が上向いてくると予想している。

（５） 足元の経済指標は、インフレ率は低位に推移しながら、豪経済は堅調に推移する事が予想され、（こうした状況下では）RBAは政策金利を変更しないだろう。

とコメントしています。