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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/06/07 05:15  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

5月の消費者物価指数は前月比+0.2%


おはようございます。

昨日、民間のMelbourne Instituteが発表した5月の豪の消費者物価指数CPIは、前月比で+0.2%でした(ちなみに4月は+0.1%)。 これによって前年同月比では+1%の上昇に留まっています。

RBAは、2016年第1四半期のCPIがRBAの中期的な目標とする2~3%のレンジを大きく下回ったことから5月に政策金利を1.75%に引き下げましたが、今回の数字は、その後も豪のインフレ率は低下傾向にあることを示しています。

Melbourne Institute の シニア リサーチ フェローのDr Sam Tsiaplias氏は「インフレ率は、過去4か月の内、3か月はフラットもしくはマイナスであった」と述べ、「今後、インフレ率は1%程度推移し、食料品やガソリンなどのエネルギー価格を含めても1.5%程度のインフレに留まる。 いずれにせよRBAが目標とするインフレ率と実際にインフレ率に大きなかい離が生じることになる」と述べています。

また、この日はこれとは別に、民間のANZグループが発表した5月の新聞及びインターネットによる求人広告件数は季節調整後で前月比+2.4%と大きく増加し(4月は+0.8%)、2015年9月以来の高い伸びとなっています。 これによって前年同月比では+9.1%と労働市場は堅調に推移している事が窺えます。

ANZ のオーストラリア経済のヘッド Felicity Emmett氏は「過去6か月間は殆どフラットであったが、5月は大きく増加し、勇気づけられるものがある」と指摘し、「様々な不安要因はあるものの、豪経済は比較的堅調に推移している。特に、5月にRBAが政策金利を引き下げたことで、企業経営者が強気に転じたようである。 更に、賃金が比較的低く抑えられていることも求人増加につながっている。」とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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