2009/09/30 07:06 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪の住宅価格、今にも高騰しそう
RBA(オーストラリア準備銀行)のTony Richards(経済分析のヘッド)は、オーストラリア ハウジング フォーラムの経済発展委員会の中で、「住宅価格が今にも 上昇しそうであり、現行の金利で借りるのは、かなり困難になるであろう。」と、近く金利が上昇することを示唆しました。
主な内容は、次の通り。
1.オーストラリアの住宅市場は、過去2年間にわたる他国の住宅の大きな値下がりを回避することができた。
2.他の国のいくつかは、引き続き経済困難の局面にあるが、オーストラリアの今後の見通しとしては、むしろ、住宅価格が望ましくないほど上昇するリスクが出てきており、 このことは、他の懸念材料につながる。
3.過去5年間のオーストラリアの平均人口増加は、34万人であり、その前の5年間の24万人より、50%以上も増加しているとし、住宅取得の潜在需要は今後も充分にある。
4.その一方で、住宅の増加件数、過去5年間の平均件数は、15万件と、その前5年間の15.5万件に比べて、やや減少し、住宅市場の需給をタイトにしている。 このことが住宅価格上昇の要因となっている。
5.また、住宅建築の労働者不足が出始めており、更に住宅価格上昇の要因となり始めている。
6.我々のベストシナリオは、多くの住宅が緩やかな価格上昇を伴って増えていくことにある。(政策担当者としては当たり前のコメントです)
総人口が2300万人しかいないオーストラリアにあって毎年、平均34万人の人口増加は、率にして1.5%近くの人口増加を意味し、一億3千万人の日本で言い換えれば、ざっと、300百万人の赤ちゃんが生まれて(現状は約100万人の赤ちゃんが生まれています)、100万人の死亡者がいて、トータルでで200万人増えていくイメージに近く、いかにものすごい勢いで増えているか想像できます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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