2011/10/13 05:36 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の消費者センチメントは改善
昨日、民間のWestpac and the Melbourne Institute が発表した10月の消費者センチメント指数は、9月の96.9ポイントから97.3ポイントに上昇しました。 しかし、前年同月対比では、まだ16.9%低下しており、引き続き消費者センチメントは低迷しています。
WestpacのチーフエコノミストBill Evans氏は「様々な要因が重なり合って、10月の消費者センチメントを予想するこことは非常に困難であった。 暫くはこうした状況が続くのではないか」とコメントしています。
その一方で、JPモルガンのエコノミストHelen Kevans氏は「RBAが近く政策金利を引き下げるとの期待感が高まり、また、住宅ローン金利が下がってきたことが消費者センチメントを改善させたのではないか」とコメントしています。
また、この日、ABS(オーストラリア 統計局)が発表した8月の住宅ローン認可件数は、7月に比べて季節調整後で1.2%増加しました(事前のエコノミストの予想はプラス1%でしたので、予想を若干上回った形になっています)。また、住宅ローンの金額は、7月に比べて1,8%増加しています。
内訳としては、住宅着工件数は季節調整後でプラス0.8%増加し、新規住宅購入件数は6%も増加し、中古住宅購入件数は1%の増加となっています。
UBSのエコノミストGeorge Tharenou氏は「住宅ローン市場は今年の3月をボトムとして3.2%増加してきており、景気回復の兆しが見える」とし、「特に(最近になってローン金利が低下したことを受けて)賃貸用住宅ローンが3月以来13.1%も増加しており、今後も暫くは増加傾向を辿るかもしれない」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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