2010/10/08 05:39 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、雇用者数大幅増、豪ドルは米ドルに対して27年ぶりの高値
昨日、オーストラリア統計局が9月の雇用者数が前月比49,500人増えたと発表しました。 尚、失業率は、季節調整後で8月の5.1%と変わりませんでした(事前の市場の予想は20,000人の増加を予想していましたので、驚きを持って受け取られました)。
内訳的には、正規雇用が資源部門を始め幅広く55,600人も増加し、一方で非正規雇用は6,100人減少し、ますます非正規雇用から正規雇用へのシフトが起こっています(この1年間に正規雇用が360,000人増加)。
これを受けて為替市場では、豪ドルが米ドルに対して大きく上昇し、27年ぶりの高値を更新して1AUD=0.99米ドル台前半まで買われました(市場関係者の中には数日中に1AUD=1USDをつけるとの見方も出ています)。 また、短期金融市場では、雇用統計発表前には11月の政策金利0.25%の引き上げを30%織り込んだ水準で取引されていましたが、発表後は60%まで織り込んだ水準で取引されています。
RBC Capital Marketsのシニア 金利ストラティジストのSu-Lin Ong氏は「24時間以内に更に11月の政策金利の引き上げを織り込むかもしれない」と、本日8日の昼に行われるタカ派のRic BattellinoRBA副総裁の講演に警戒感を示しています。 更に「本日の米失業率、10月後半に公表される豪の第3四半期のインフレ率にも警戒が必要である」とコメントをつけ加えています。
また、CitiのエコノミストPaul Brennan氏も「RBAが長期に亘り金利引き締め政策を行わないことのリスクが明らかに上昇している」とし、「RBAは11月に政策金利を引き上げざるをえないと感じているだろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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