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2016/04/01 05:17  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2月の空職率は3年ぶりの高さ


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2月期(2015年12月~2016年2月)の豪の空職率(求人をしても労働者が採用できない率)は季節調整後で2.7%増加し、3年ぶりの高い水準になりました。具体的には、2016年2月期は、2015年11月期の空職件数を168,00件に上方修正後で172,800件となっています。 その結果、求人全体に占める空職率は13.5%と2012年8月以来となっています。

CommSec のチーフ エコノミストCraig James氏は、「空職の主な業種は、サービス業が中心であり、中小の企業だけでなく、大手の企業においても空職が目立っている」とし、「労働市場の改善傾向は、個人支出や家計支出を下支えしており、ここからして現時点でRBAが政策金利を引き下げる必要性はない」とコメントしています。

また、この日、RBAが発表した2月の与信残高は、1月の+0.5%から+0.6%に増加しています。 事前の市場関係者の予想では+0.5%でしたの、予想を若干上回った形になっています(尚、前年同月比では+6.6%)。

主な内訳としては、企業向け貸し出しが前月比+0.7%増加し(前年同月比+6.5%)、 家計部門の貸し出しが+0.5%増加しています(前年同月比+7.3%)。

また、広義のマネー(現金、預金、短期借入)に関しては、1月に+0.8%増加した後、2月は+0.3%に留まり、その結果、年率換算で+5.9%となり、前年同月比の+7.5%に比べて低下しています。

CommSec のチーフ エコノミストCraig James氏は「家計の貸し出しは前年同月比で+7.1%と2010年後半以来の高さになる一方で、住宅ローンは前年同月比+7.6%に留まり、2年振りに低い水準となっている。また、個人ローンは前月比で0.1%下落し(前年同月比では0.3%の下落)、3年ぶりの低さとなっている」とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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