2016/03/18 05:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、 2月の失業率は5.8%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の失業率は1月の6%から5.8%に低下しました。内訳としては新規雇用者数が300人増加する一方で、失業者数が27,300人減少しています。その内、正規雇用者数は15,900人増加し、非正規用者数は15,600人減少しています。 これによって労働参加率は前月の65.1%から64.9%に低下しています。
事前の市場関係者の予想では、失業率は前月と変わらずの6%で新規雇用者数は13,500人増加すると予想していましたので、予想以上に低下した失業率に市場では驚きをもって捉えられ、為替市場では、豪ドルは他通貨対比で買われています。豪ドルは、対米ドルに対して、数字の発表前は0.75ドル台半ばで取引されていましたが、発表後は0.76ドル台前半まで買われています。尚、現在の水準は2015年の豪ドルの安値から10%程度上昇した水準にまで買われています。
Capital Economics のオーストラリア経済担当のチーフ Paul Dales氏は
(1) 2015年10月と11月に雇用が平均で60,100人増加した一方で、12月から2016年2月にかけては雇用が平均で2,200人しか増加していない。
(2) これは、2016年以降の世界経済の不安定化によって、雇用者は新規採用を控える一方で、解雇を先送りしていることが窺える。
(3) 更に、我々としては、2015年の8月に豪の雇用統計に関する計算方法を変更した影響が未だに残っているとの懸念を持っている(今回の雇用統計の数字にやや違和感がある為)。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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