2009/09/29 07:18 | 昨日の出来事から | コメント(3)
空から落ちてくるナイフは拾えない !
昨日は、これまでの沸々と溜まっていた、懸念材料が一気にさく裂し、 瞬間的に強烈な円高、日経平均暴落の1日となりました。 先週あたりから、不気味な話が出始めていましたが、それでも、まだ疑心暗鬼であったところへ、週末に、現実味を帯びてき始め、それを嫌気した海外筋の売りをきっかけに、一気に暴落という形で市場に吹き出しました。
ところで、しばしば、「僕は、あの暴落の最中に買って大儲けをした!」という話を耳にすることがあります。 確かに、その人は、売り一色の最中に買い向かい、その後、相場が反転して大儲けした(らしい)のですが、不思議なことに、そうした投資行動をする人は、相場の世界に生き残っている人はほとんどいません。大半の人は、その時の暴落の中で儲かった成功体験が頭から離れず、再び、次の暴落の中で買い向かい、今度は、それこそ暴落に巻き込まれて、即死する人が多いのです。
昔、一緒に働いていた上司がよく言っていました。
「空から落ちてくるナイフは危なくて拾えない。 でも、地面に落ちたナイフなら簡単に拾える。」
この意味することは、暴落の最中に買いを入れるのは、まるで、空から落ちてくるナイフをキャッチするようなもので、上手くキャッチできれば、怪我をしなくて済むかもしれないが、一つ間違えれば大怪我、下手をすれば即死するリスクがあることを物語っています。 しかし、ひとたび地面に落ちてしまえば、拾いあげることは簡単だということです。
確かに、地面に落ちたナイフを、拾うことは容易いですが、一方で、「相場の世界で地面(底)とは、どこか?」。 実は、この判断は、空から落ちてくるナイフをキャッチするのと同じくらい難しいのです。
地面(相場の底)だと思ったら、それは、薄いベニア板で出来た見かけだけの地面であった為に、その板の上に乗った途端に、そのベニア板が重みでバリバリ音をたてて割れ、再び奈落の底へ落ちていく事も、相場ではよくあります。
故に、相場では、「落ちてくるナイフをキャッチすることも難しいし、 また、地面に落ちたナイフを拾い上げることも、これまた難しいのです。」
相場に容易い局面などありません。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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3 comments on “空から落ちてくるナイフは拾えない !”
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確かに何処で拾うのか難しいです。 加えて、私のような素人は最近手放すタイミングの難しさ特に痛感しています。 ただ、相場から放り出されないようにレバレッジだけは特に気をつけています。
最後になりましたが、有意義な情報をありがとうございます。
故に
相場師達は信心深い・・あちらでは日曜日に教会に行き、賛美歌を歌い、寄付に大金をはずむ・・ぐっちーか?
こちらでは、神仏・・幸いインド等からの八百万の・・に帰依をする。
神がかりが
お嫌いな方は・・例えば・・占星術を心の友とする。
新聞や雑誌でタダでみれるインスタント物ではない。
占星術も冷笑出来ない。
コペルニクスやガリレオ、ケプラー等著名な無名の天文学者はみんな、占星術で飯を食っていた。
チャートの注文は、今日著名なアナリストや投資家の分析に匹敵した。
ガリレオは異端審問にかかったが、チャートの注文は教会からも多かった。
企業秘密で助かったが・・・。
空から降るのは、ナイフでも金貨でもいいが・・それはウォール街でも株町でもいいが、エアーズロックの方が霊験あらたかなのか・・アボリジニの方がコンビュターよりも頼りになるかも知れない。
エアーズ ロックご参拝ご希望の皆様、
世界遺産の一つでありますエアーズロックは、オーストラリア先住民アボリジニにとっては、霊験あらたかな女人禁制の偉大な聖地でもあります。
この地に世界中の観光客が立ち入り、あるいは登山することをアボリジニはオーストラリア政府に、長年にわたって強く抗議してきました。
最近になって、オーストラリア政府もこれを聞き入れ、近く、エアーズ ロックの入山制限、もしくは登山を禁止する措置が取られるとのことです。
御参拝をご希望の皆様、どうぞ早めにお参りをお済ませください。