2016/03/17 05:20 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、 2月の景気先行指標は0.15ポイント下落
昨日、民間のWestpac-Melbourne Instituteが発表した2月の豪の景気先行指標は前月比0.15ポイント下落して97.07ポイントでした。これで過去5か月の内、4か月下落した事になります。 この指標は今後3~9か月の豪経済を占うもので、今回の数字の下落によって、2016年の豪経済は失速可能性が大きくなってきています。
Westpac のエコノミスト Matthew Hassan氏は
(1) 今回の数字を受けて2015年の豪の経済成長率3%よりも下回る可能性が大きくなってきている。特に、2015年の後半の成長率が3.5%であったため、今後、失速する可能性が大きい。
(2) 今回の数字は2015年までの平均値を0.67%上回っているものの、足元6か月の年率換算値は2015年の平均値を0.67%下回っており、ここにきて急速に失速してきていることが窺える。
(3) 我々としては、今回の数字によって、2016年の豪の経済成長率は2014年の2~2.5%の成長率を下回る可能性が高いと考えている。
(4) 要因としては、海外では、2016年1月以降の国際商品価格の下落、アメリカの製造業の低下が挙げられ、また、国内では、豪株式が7.5%下落していることが挙げられる。
(5) それでも、RBAは政策金利を2016年通じて据え置くと考えている。 理由としては、RBAは豪の経済成長率がある程度低下することは覚悟しており、国内労働市場が比較的堅調に推移する限りは政策金利を引き下げないと考えるからである。
(6) 最近、商品価格の上昇に合わせて資源国通貨である豪ドルが強くなっており、国際的な資源価格に底打ち感が出始めていることは豪経済にとってプラス要因である。
とコメントしています。
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